蔵の前に並ぶ藍の仕事着の蔵人たち

蔵人紹介

杜氏戸倉 慎次(とくら しんじ)

越後杜氏の系譜に連なる杜氏。長岡の生まれで、二十歳から複数の蔵で修業し、平成二十六年から藤兵衛酒造の杜氏を務めています。就任から十二造り目。口数が少なく、麹室では手の動きでしか指示を出さないことで知られています。本人が語る仕事の要点は「米に合わせる」の一言だけで、その年の米の溶け方によって、同じ商品でも仕込み配合を毎年変えています。

湯気の立つ甑のそばに立つ杜氏

頭(かしら)五十嵐 貴之(いがらし たかゆき)

杜氏の下で蔵全体の作業を差配する役。地元・南魚沼の出身で、十九歳で蔵に入って二十四年目です。洗米と浸漬の秒数管理を担当し、大吟醸の造りの時期は毎朝四時に蔵へ入ります。契約農家との連絡役も兼ねており、田の状態をいちばん細かく把握しているのは彼です。

冷たい井戸水で米を洗う蔵人

麹屋真田 美咲(さなだ みさき)

製麹を担当。県外の農業大学を出て、令和四年に蔵に入りました。四年目で麹屋を任されるのは蔵では異例です。麹蓋を一枚ずつ触って温度を判断する感覚を、二年かけて身につけました。休みの日には契約農家の田に出て、稲の生育を写真に撮って記録しています。

麹蓋の麹に手を当てる麹屋

蔵人の一年

十月
道具の点検、精米開始
十一月
仕込み開始、蔵人が蔵に住み込む
十二月〜二月
造りの最盛期。麹室と酒母室に交代で入り、深夜も人が動きます
三月
仕込み終了、甑倒し
四月〜六月
瓶詰め、雪室への貯蔵、田植えの手伝い
七月〜九月
蔵の掃除と修繕、契約田の草取り、ひやおろしの出荷準備

造りのない時期も、蔵は動いています。

稲を掛けて干す秋の田と山

蔵人を募集しています

通年で一名から二名、正社員の蔵人を募集しています。経験は問いません。ただし、冬の四か月は生活のリズムが完全に造りに合わせて変わります。未経験で入った蔵人が三名在籍しており、そのうち二名は県外の出身です。ご興味のある方は、お問い合わせページの採用相談からご連絡ください。まずは造りの時期の蔵をご覧いただくところから始めます。

雪に覆われた木造の蔵が並ぶ谷の朝